植物を育てる上で日当たり(直射日光)がいかに重要かについて
どうも、ケンです。
あなたは最近、園芸してますか?
植物男子なんて言葉が一時期流行りましたが、
俺は植物男子なんて高潔な存在でもなんでもなく、
口臭が激しいジメジメ男子であることは断っておきます。
いや、男子なんていう表現は甘すぎる、甘ったるすぎるくらい似合わない、
ジメジメ野郎とでも言っておきましょうか。
・・・そんな事はどうでもいい。本題に入ります。
俺は家族(妻ではない、妻だったらどんなにいいか)と同居しているのですが、
植物を育てていて必ずぶち当たるのが日照権争いです。
主にベランダで植物を育ててる俺は、とにかく植物に日光を当てたいわけです。
その為には、ベランダの柵に取り付けてある目隠しのすだれを取っ払う必要があり、
そこで高頻度でプライバシーを取るか、日照を取るかで揉めるわけです。
俺「植物新しく買ってきたから目隠しを撤去してくれ。」
家族「ダメだ、それじゃ家の中が丸見えだ。
プライバシーもへったくれもない。平穏な生活を脅かすな。」
俺「じゃあ、ベランダの柵2マス分だけ広げさせてくれ。」
家族「ダメだ、それだと○○の部分が隠せないから却下。」
俺「植物には日当たりが大事なの分かってるでしょ?」
家族「十分当たってるじゃないか」
俺「目隠しのせいで日照時間30分なんだが?」
家族「何言ってる?外に出してる時点で十分明るいから日照時間一日中だろ?」
・・・ハイ、ここでツッコミポイントその1。
そもそも、植物にとって日当たりがいいとは何を指すのでしょうか。
植物育成素人が陥りがちな罠として、日照時間に対する認識の誤りがあります。
大抵の人は、日当たりがいい方角というと南向きを思い浮かべると思います。
我が家も一応南東向きの、一般的には日当たりがいいとされているベランダです。
そのせいか、目隠しをして日当たりが悪くなっているにも関わらず、
方角だけで日当たりが良いと錯覚してしまっている場合が多いのです。
本来、植物にとっての日当たりの良い場所とは、
「直射日光が直接当たる時間が長い場所」を指します。
ここを間違えると、
「あれ~?ウチって日当たりがいいのに植物がいつも枯れちゃう。・゚・(ノд`)・゚・。 」
というツッコミどころ満載な状況に陥ります。
実は直射日光が全く当たっていないのに、
明るいというだけで日当たりが良いと思い込んでしまっているのです。
まさか、そんなの常識だよ(笑)
・・・・と思ったそこのアナタ。
世の中の情弱を甘く見てはいけません。
このような誤った認識を持ち続けている植物育成素人は、腐るほどいます。
下手すると、自分はグリーンフィンガー(※)だと自負する自称玄人でさえ、
誤って認識してしまっている場合もあるのです。
※グリーンフィンガー=植物を育てるのが上手い人のこと
さて、植物にとっての日当たり(日照)の意味を再認識したところで、
我が家での会話の続きを見ていきましょう。
家族「・・・分かった分かった、直射日光が当たってればいいんだろ?」
俺「そうだよ。」
家族「当たってるじゃないか。」
俺「いやだから、30分しか当たんねーし。」
家族「30分も当たれば十分だろ?」
・・・ハイ、ここでツッコミポイントその2。
もうお分かりのように、日照時間についての誤った認識ですね。
日当たりのいい場所についておさらいすると、
「直射日光が直接当たる時間が長い場所」でしたよね。
では、日照時間が長いというのは、植物にとってどれくらいなのか。
結論から言うと、おおむね6時間以上の直射日光が当たることを指します。
日照時間30分であれば、おそらくコケかシダ植物くらいしか育たないでしょう。
日照時間が足りないとどうなるか?
答えは簡単。
害虫や病気に冒されやすくなったり、育ちが悪くなったり、
最悪枯死してしまうこともあります。
裏を返せば、30分あればコケとシダ植物は育つという見方も出来ます。
そう、植物によって、必要な日照時間はバラバラなのです。
大別すると、
・一日当たり6時間以上の日照が必要な植物
・ 〃 数時間の日照でも育つ植物
・ 〃 数十分~数時間の日照でも育つ植物。
・ 〃 完全な日陰でも育つ植物
などに分けられると思います。
お気に入りの植物の病害虫に悩んでるアナタ、
実は日当たり、最悪だったりしませんか?
毎年必ず病気が出る、害虫が湧く、最後まで育たず枯れる・・・etc。
思い当たる場合は、日当たりを要チェックですよ。
ところで、今までの話と矛盾すると思う人もいるかも知れませんが、
日照時間が多すぎても、実は植物にとっては良くないんです。
例えば、完全な日陰で育つ植物に6時間以上の日照を与えると、
日照過多で日焼けして、逆に枯死してしまうこともあるんですね。
そこが植物育成の難しい所の一つであり、面白いところでもあります。
これを読んでるあなた、植物男子を目指したいなら、
最低限、日当たりの重要性を正しく理解し、その植物に必要な日照時間を把握し、
健康に逞しく育てられるようになりましょう。
あ、口臭の話はまた今度しますね。
それでは、アディオス!